「糖質を摂らないと低血糖でフラフラになるのではないか」と心配する人がいます。しかし、これまで説明してきたとおり、糖質を摂らなくても体内の糖新生により低血糖になる心配はありません。その証拠に、海や山で不幸にも遭難してしまい、食べものなしで数日間過ごして救助された人のニュースを耳にしても、彼らが低血糖を起こして危険な状態になったという話は聞いたことがありません。糖質を摂らなくても低血糖にならないのは、体内の糖新生で血糖値が安定的に保たれているからです。「逆に糖質を大量に摂取したほうが、血糖値を下げる恐れがあります。それがすでに触れた反応性低血糖症です。ご飯やパンを食べて糖質を大量に摂ると、血糖値が急上昇します。すると、上がり過ぎた血糖値を下げるために、すい臓から大急ぎでインスリンが追加が必れます。

そのときにインスリンが血を下げると反直撮るのです。

食後1~2時間くらいすると眠くなってくる人は反応性低血糖症の疑いアリ。脳の神経細胞も血糖が大好物なので、血糖値が下がり過ぎると活動量がダウンして眠気を感じるようになるのです。

反応性低血糖症の人は肉食体質」で、そもそもカラダに入ってきた糖質を適切に処理するためのインスリン分泌が体質的に得意ではありません。そのため、糖質を摂ると一時的に高血糖を招いてしまい、それを下げようと今度はインスリンを過剰に分必、結果として低血糖に陥ってしまうのです。

こうやって血糖値が乱高下すると、血管のストレスになりますし、自律神経が乱れて気分にもムラが出てきます。食事をしてもしばらくするとお腹がすいてしまい、空腹を満たさないとイライラしてしまうタイプは、反応性低血糖症かもしれません。また、お酒を飲んでいるうちに、急にいつもよりも酔いが回って「あれ?こんなはずじゃないのに」なんていうタイプも反応性低血糖症と考えられます。インスリンは糖質だけでなく、お酒に含まれるアルコールを細胞へ摂り込ませる働きもあります。お酒を飲んで酔っぱらうのは、アルコールが脳の神経細胞に摂り込まれて機能が麻痺するから。糖質を多く含む食事をしながらお酒を飲むと、大量に分泌されたインスリンが、神経細胞のアルコールの摂り込みを促進して、急激に酔いが回るのです。

糖質カットで運動なしでも脂肪が燃える。

糖質をカットするとやせる第一の理由は、体脂肪の蓄積を促して分解を抑制するインスリンの追加分泌が起こらないことでした。

糖質をカットすると、運動をしなくてもつねに体脂肪が燃えてくれるといううれしいメリットもあります。そのカギを握るのは「ケトン体」という物質です。

再三述べているとおり、カラダのエネルギー源となるのは脂質、タンパク質、糖質の3大栄養素ですが、カラダは「糖質・脂質・タンパク質」の順番で使う仕組みになっています。